ベトナムでの子育て環境
妻はベトナム人。ベトナムのホーチミンに在住しています。
前提として、ベトナムでは出産直前まで働き、国から保険のおりる半年だけ休暇をとるのが普通です。
また、日本と同様、夫が休暇をとって育児に時間を大きく割くケースはまれです。
ベトナムでは保育施設・サービスは質・量ともに未発達で、父母(赤ちゃんにとってのおじいさんおばあさん)と協力しながら子育てするケースが多いです。
電車がなく、まともに歩けない歩道も多いため、安全のために登下校時刻になると、学校の前には送り迎えの親御さんたちのバイクで渋滞になります。
ホーチミンでベトナム人妻が妊娠
妻の妊娠がわかったとき、嬉しいも戸惑いもなく、「ああそうか」くらいで大きい感情はありませんでした。
コウノドリを読み、出産に対する不安とともに「うわあ、出産て奇跡なんだ」という感動も蓄積されていきました。
妻に妊娠させるのが怖くなるけど、すばらしいマンガだ!
妊娠中の奥さんの感じ方を意識する
執筆現在、出産後6ヶ月めなので、意識していたこと、心がけていたことは、あまり明確には憶えていません。
しかし感想としては、夫はできるかぎり妊娠中の妻の側にいるべきだと感じました。
本人じゃないとつらさ、大変さは100%はわかりません。
側にいなければ、もっとわかりません。
わからなければ、わかってあげることができず、それは妻のサポートが難しいのはいわずもがな、我が子の誕生という大事な経験が経験として薄れます。
大変さがわかってこそ、感動もひとしお。
横で妻が痛い痛いと言っているのを聞くのと聞かないのとでは、感覚に大きな違いがあります。
自分は仕事の時間の調整や在宅ワークなど、かなり自由が効く立場なので妻のために時間が取りやすかった。
そこで得られた経験は貴重だったと思います。
多くの人はそうではないと思うので、できる範囲で時間を妊娠中の奥さんと赤ちゃんのための時間を確保する。
私の妻は、全体的には安産だったと思います。
それでも大変だった。
腰痛や不整脈。早産の可能性があると薬を飲み、逆に予定日になっても始まらない陣痛。夜中にトイレで破水し、出産時には出口を少し切開した。
冒頭で、妊娠中に意識したことはあまりないと書きましたが、いくつか思い出した。
- 一人でがんばっているような孤独を感じさせない。例えば、体調や赤ちゃん、産後に関することであれば、ささいなことだと思っても話をしっかり聞く。
- 不安やホルモンバランス、普通に生活できないストレス。通常ではないと理解してあげる。
- 後悔のないように。納得しないまま他人から強制されるとかならず後悔がある。
- 上記に似ているが自分の考えを押し付けない。たとえば何を食べない方がいいとか。正解のない宗教論争になりそうなら、基本的には妻の意見を尊重。どちらでもいいことなら、妻にストレスのない方を選びたい。
妻ファーストを徹底したような書き方ですが、やはり夫側も人間です。
疲れている時、いらいらしている時、体調の悪い時、まだよく「理解」できていない時…。今考えると、申し訳なかったなあと思い出すこともあります。